Amateur radio Station

 小生は55年前からアマチュア無線を楽しんでいますが、当時の無線設備はST管/MT管の5球スーパーラジオとプラグインコンバータを使った受信機を利用していました。送信機はUZ-42とXtalで変調器無しで開局しました。竹竿を使った垂直ダイポールを使い、国内QSOを楽しんでおりましたが、送信電力が低く遠くの局との交信は少なかったと記憶しています。

その後、1970年に念願のフィルタ・スタイルの7MHz専用のSSBトランシーバー(左写真)を製作しました。当時アメリカ軍放出の管に入った4x150Aを2本利用して製作。本体(上)+電源(下)に分けていましたが、上下合わせて重量が50Kgありました。最終的には4cx1000Aを使った1KWトランシーバーとなりました。当時1KHz直読できましたが周波数安定度が悪かった

1. 最近の無線機

この十数年前からSDR(Software Defined Radio)を使った無線機登場で近年の交信には視覚的に周波数幅や信号強度がPC上にて見られるような構造に変化しています。

小生の場合はRedpitaya-14Bit/16Bit及びTRX-DUOなる3個の市販品のSDRトランシーバーを使っています。

下図の画面は「Thetis」アプリ

2. 購入金額は高いが性能高い

最近、海外製品を購入すると円安のためか?やたら、購入金額が高騰していてRedpitayaなどを含む海外製SDRが高くなっているが難点ではありますが、製品を使ってみるとそのコスパの高さに驚いてしまいます。受信性能も高く、更に送信性能も良いためか?納得できる価格帯だと思ってしまいます。

本製品を利用するにはPC上で動作するアプリケーションソフトを使う必要がありますが、FreeWareで利用できます。ソフトもUpdateがあり、年々使い勝手の良いものになっていて、非常に素晴らしくSDRトランシーバーとして利用できます。ただ、本体の出力が低いために外付けにドライバーとリニアアンプを置く必要があります。小生の場合は半導体リニア:MRF150x2を使って75W出力としています。又、真空管のリニア・アンプとして4CX350Ax2を使って500Wに出力する事が出来るシステムとしています。

3. 高性能トランシーバー

近年のトランシーバーは軽くてコスパが良く更に高性能な機械となっています。ほとんどのトランシーバーにはLCD画面などで周波数やバンド情報およびスペクトラム情報も見えるものにたっていて、何だか?測定器を使っている感覚での無線機と言う感じがします。以前の無線機ですが、ダイヤルやメータなどが有り、ダイヤルを回して周波数を変化させていましたが、近年ではマウスを使っての周波数設定なども利用できる様になりました。

小生が使っているRedpitaya関連のSDRトランシーバーではダイヤルが無いので、パソコン画面に映っている周波数をマウスで移動する事で周波数を変化させる事が出来る仕組みになっています。又、従来スタイルのダイヤルを使っての周波数変化させるものもあります。

小生が使っているSDRではアプリケーションソフトとして無線機以外に測定器も有り、色々なアプリが用意されています。

最近のトランシーバーにはスペクトラムが装備されていて、相手の周波数帯域のスペクトラムが観る事が出来るので、帯域内(3KHz)を外れている過変調な無線局などを確認する事が出来るために送信する側も過変調にならない様に注意する事が必要になって来ました。

4. 送信電力200Wで有利

最近では無線従事者免許で2級以上の方は簡単に許容電力が200Wの免許が取り易くなっており、更に200W電力に無線機も各社メーカから発売されて来て非常に無線しやすい環境になっています。しかし、都市にお住まいの方は特にアンテナ設備などの制限があったりで厳しい面もありますが、無線機自体の性能向上により綺麗な電波での運用が可能となっています。新しく発売になった無線機を使うと、性能の高い変調を出すことが出来ます。但し、過変調など注意してALCレベルに注意して行わなければならない事は当然の話です。